「プリンセス小夜曲」すたじお緑茶 ASIN:B000A8RAMI

ついでに感想も。これを下書きにレビューでも久しぶりに挙げますか。


メーカーのすたじお緑茶さんはこれでファンディスク込みで5作目です。
自分がやった事があるのは、「巫女さん細腕繁盛記」のみですが。
ともあれ、膨大な共通ルートはあったものの、それなりに自分のツボにハマっていたので、
同じメーカーさんなら、と思って手を出したのですが。


物語は、ある国の王子様(主人公)が、仲の良いと思っていた兄から暗殺されかかる所から始まります。
所が運良く(?)悪い魔女に助けられて生き残った主人公は、
自分の身体を失ってしまいますが、魔女が作ったホムンクルスの身体で復活します。
その後魔女に弟子入りしながら5年の月日が経ち、あるきっかけから自分のお城に帰るのですが、
そこで知ったのは豹変した兄の姿、そして幼なじみの許婚のお姫様が
兄に奪われかける直前、といった残酷な現実なのでした。
成り行きで義姉を連れ出し、魔女のところへ戻った主人公は決意します。
復讐してやろう、と。


攻略可能キャラは4人+1人。共通ルートを飛ばしてプレイすればある程度は時間を短縮出来ますが、
普通に台詞をある程度音声を飛ばしてプレイしても1キャラ目は、10時間はかかるかと。
ただ、共通ルートを飛ばすと、相当後半まで飛びますので、前半のドタバタ劇がお好きな方は、
既読スキップを使いながら、またある程度始めからプレイした方が楽しめると思います。
なので、各キャラ最初からプレイした場合は、最期のルート込みで30時間前後はかかるかと。


ゲームのキャッチコピーは、悪育成ちょうきょーADVですが、シナリオ自体は
前半はドタバタ劇、後半はその合間に置いていったお話の伏線を拾いながら徐々にシリアスに展開していきます。
攻略にも書きましたが、調教ゲー部分よりも燃え展開のシナリオが最終的には目立ってますね。
主人公が活躍するファンタジーというのが大好きなので、この部分は評価が高いです。
しかし、ライターさんのブログにテキストの発注の順序が前後していたとのお話もあったのですが、
全体的シリアスとコメディとエロとの統一感にかけています。
シナリオのシリアス部分は個人的に気に入ってますし、コメディも色々とネタの仕込みがあって面白いし、
エロも徐々にレベルアップしていっていい出来なのですが、
コメディの部分もキャラの性格を潰してまで入れるのはどうかと思いますし、
エロをラスト付近の緊迫してくる直前まで入れるのも盛り上がりを殺ぐと思います。
出来れば「ちょーきょー」モードのラストの方はフラグでバッドエンドを設ける等して、
別途プレイ出来る様にした方がメリハリがついたのではないでしょうか。