「ヴァンパイア戦争1〜吸血鬼ヴァーオゥの復活〜」 笠井潔 講談社文庫 ISBN:4062747987

なんつーか、解説と本編を読んで、時代の差を感じました。
超伝奇ヴァイオレンスと言うジャンルが既に遠いってのもあるけれど。
しかし、こうして武内絵で、キキやジルベルトを読むと、
意外に萌えキャラっぽい気がしてくるから不思議。
あと、凄腕のスパイって設定の割には、九鬼鴻三郎と言うキャラは抜けているような。
伝奇という設定も、実際の文の表面にはそれ程濃くは出さず、
どちらかと言うとヴァイオレンスの方が出てるかと。
まだ1巻なので、今後徐々に伝奇色が強くなる可能性もあるけど。
と言うか、1巻の最後の方は、伝奇と言うよりSF…、多分SF方面だよなあ。
伝奇的要素は、あくまで世界設定の要素だと思うのですが、
現在読んでいる2巻を見る限りは、この要素の混ぜ方が非常に上手い。
設定オタ兼若干歴史オタとしては、ひっじょーに燃えます。
SFとこのテのオカルトを混ぜて、続きがどんな展開になるのかが楽しっす。