「ひぐらしのなく頃に〜鬼曝し編〜」1巻 鬼頭えん コンプエース ISBN:4047138150

同人で大ブレイク中の「ひぐらしのなく頃に」漫画化の4弾目。
他3つはスクエニですが、こちらは角川系列です。
後は他3つは本編の漫画化ですが、こちらは原案を竜騎士07さんが担当した外伝漫画という位置づけですね。
なので、当然ゲームの「ひぐらし〜」ではこの「鬼曝し編」はありません。
登場人物も、外伝という事で舞台は雛見沢村ではなく、お話の中心人物も圭一達部活メンバーではないですね。
と言っても脇で出てきた、大石さんや赤坂さんが出てますが。
それと、ヒロインは公由家からなので、全くの無関係な人達が巻き込まれる事件ではないです。
さて、お話は、父親の転勤で興宮市から都会へと引っ越して
一年程経ってそこでの生活に馴染み始めた辺りから始まります。
ある日学校から帰ってきたヒロインの夏美は、家族がテレビを見ているのに気付いたのですが…。
それは以前住んでいた雛見沢村が、ガス災害で全滅した、というモノでした。
そのニュースを見て以来、平和だった家族やその周りが徐々に変わり始めるのです…。

ひぐらし漫画は、全部追いかけてますが、個人的にはこれが秀逸ですね。
もちろん完全書き下ろしという事で先を知らないので、楽しく読めると言うのもあるんですが、
原作の絵柄のタッチから一番離れているのも大きいです。
他の連載は、良くも悪くも線が少ないのでホラー的な書き込みや凄惨さに欠ける部分があるんですが、
この鬼頭えんさんが描かれている「ひぐらし〜」は、相当恐いです。
冒頭の学園ラブコメから一転して〜という落差も勿論ありますが。
そういや、本編の「ひぐらし」はギャルゲ的ラブコメですが、こちらの出だしは、どちらかと少女漫画的な要素が強いかも。
この辺りは絵柄とか演出とかキャラの勝利か。
少女漫画トーンとかぶっきらぼうだけど実は優しいヒロインの相手役とか、夏美のキャラとかがそう。
そこを踏まえての1巻後半の某惨殺解体シーンとかは相当ホラーです。
コンプエースは揃えてますんで、この巻以降の展開も抑えてますが、
徐々に広がっていく狂気はお馴染みの「ひぐらし〜」らしさがあるかと。
最後に、あとがきオマケ漫画は必読でしょう。公由家紹介の欄のページは特に笑えます。
やっぱり貴方も雛見沢の方ですか、お母さん!!てな四コマで大爆笑。
分かってはいましたが、かかあ天下な公由家でした。
(お父さんが入り婿なので、鬼の血筋は母方。そして例の騒動の際は火炎び(ry)