「彩雲国物語〜藍より出でて青〜」雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫 ISBN:4044499101

昨日言ったその残りの新刊1冊です。「彩雲国物語」外伝2冊目。
タイトルの通り、中身は藍家の変人くん中心のエピソードです。あとは、本編6巻のアフターを。
しかし、流石外伝と言うか、キャラがはっちゃけまくってますね。邵可仮面とか、邵可仮面とか。
あとは、天然お姫様の台詞とかもそう。

「――据え膳を食して頂けるような立派な嫁になるべく、誠心誠意修行に励みたいと思います」

哀れ、克洵。

王都上陸! 龍蓮台風」

本編では書かれなかった、2巻後の秀麗達の国試及第までのお話。お話の中心はタイトルの通り龍蓮です。
しかし、個人的な見所は↑でも言った通り、邵可仮面ですよ!邵可が絡んだ黎深関連のイベントはいつも大爆笑です。
こう、焦らされるのもいいんですが、本編が終わるまでに黎深が、秀麗にきちんと紹介されるといいですねw

「初恋成就大奔走!」

こちらはタイトルとは外れてますが、6巻のアフターです。
とある事情から、春姫に迫られる(笑)克洵のドタバタっぷりを中心に、
朔洵に自殺され、傷ついた秀麗が見てしまう悪夢や、
異能の某一族がどうやって影月(陽月)や秀麗の事を突き止めたか等のフォローが色々入ってます。
本編では、薄かった朔洵と秀麗の絡みの追加の為に、というのはあると思うんですけど、
そもそも前提の、「秀麗が朔洵を好きになった」という描写がどうにも読み取れなかったので微妙。

「心の友へ藍を込めて」

今度は本編8巻アフターで、茶州のお化け騒動解決編。そのオチは……読んでお楽しみと言う事で。
案内をするのはタイトルの通り、龍蓮ですね。茶州の観光名所と称してこんなツアーを組むとは流石藍龍蓮。
一番重要なのはラスト付近の、8巻ラストやこの数巻で出てた秀麗に関する伏線の確認ですね。
さて、続巻に向けて色々と撒いた種がどう回収されるのかは一先ず次巻までお預けと言う事で。
アニメ化に潰されないように頑張って欲しいです。