「聖結晶アルバトロス」1巻 若木民喜 少年週刊サンデー ISBN:4091203469

個人的には、最近のサンデーの中で一押しの作品の単行本化第一弾です。
あとは、サイト的にもこの漫画の中の人を一押ししてますw
若木民喜先生、初単行本おめでとうございます。

さて、ジャンルはファンタジーで、少年誌らしくバトルモノ。
石を燃やして活動するモノバイルという種族たちが暮す異世界が、
とある事故で崩壊し、ちりぢりにこちらの世界に飛ばされてきたという設定の世界。
その石の中で大きな力を持つ「聖結晶」を巡ってモノバイル達は争いを始めます。
主人公の紫原ユウキは、空手の修行三昧に嫌気がさしている中学生。
が、偶然にもその破片を拾ってしまった事から、モノバイル達の争いに巻き込まれていくのです…。

と言うのが粗筋ですが、もちろん重要なのは異世界ファンタジーバトルではありません(ぉ
いや、バトルモノは少年漫画の基本なんでそこは大事なんですが、
雑誌的にガッシュやからくり結界師と、売れ線な漫画が揃ってますので、
そこだけだと、出てきたばかりの新連載は不利だと思いますし。
それに自分で一押ししている理由にも挙げづらいですし。
で、粗筋から意図的に説明を抜きましたが、キャラとその配置に当たりを感じた、というのが理由です。
というかヒロインのゴミ子さん=皇女アルバトロス、がその美味しい役どころ。
モノバイルには、石を使わないで活動する為の休炉モードというのがあるのですが、
その頂点にいる銀髪で凛々しいアルバトロス皇女様は、何故か地球では
黒髪でメガネの動きのトロい苛められっ娘の中学生。
しかもアルバトロスの格好をしている所から石が尽きると、何故か素っ裸になるというw
流石若木民喜先生!サンデー読者のツボを心得てますよ!!(一部の)
とまあ、こういう所を抑えつつ、脇に主人公が気になっている素振りが見えるサブヒロインを置いたりと、
ブコメ的な要素も押さえられる事も見せつつ、肝心のファンタジー的な設定も読者に無理なく見せていけるなら、
長く連載が続いてくれるんではないかと思いたいです。せっかく色々な意味で応援したい連載なので。
それと、まんが家バックステージも読んでるんですが、武村勇治先生以外でも
クロサギ」の黒丸先生の所でアシとかしてなかったですかね。1巻の作画協力の所に名前があったので。
最後に。多分初回の配本は少ないと思うので(サンデーの1巻目は確かそう)まずは、目指せ増版と言う事で。
近所の本屋では順調なようなので大丈夫だと思いたい。