「天使のドッペルゲンガー」 天原ふおん ザ・花とゆめ ISBN:4592170806

表紙の内側の既刊紹介を見たら、「カタリアツメベ探訪談」以前が見事削れていてかなりショックっす。
花とゆめでも長年ファンを続ける作家さんの一人だけあって特に。
さてお話は、
死者を、その人の記憶を元に、鏡のように写す「影降」の力を持つ女の子と、
その力の通じない少年の出会いから始まる恋物語

「私の猫は王子様」当時から見ると対象年齢が上がりつつあるらしく、
キャラの内面描写をかなり暗めにとってあります。
まあ、「月の巫女」の設定上、ダークな描写が増えるのは仕方ないのかも。
そして、そのテのお話が個人的にツボ。よって無問題。
それと、「月の巫女」、「新月の者」、またその一族のバックラウンドが、
かなり作り込まれたようだったので、1巻で終らせないで、もうちょいお話を続けて欲しかったなあ。
カタリアツメベ探訪談」や他の短編もそうだけれども、
世界観の作りこみがすごい好みなので、長編で描いて欲しい、と思っているのですが。