「ラピスラズリの王冠」2巻 川瀬夏菜 LALADX ISBN:459218064x

魔法の下手な怪力少女・ミエルが、町で知り合った王子様・ラディに恋をして、
その力になる為に王宮魔法使いを目指して頑張り続ける、ドキ×2ファンタジック・ロマンス第2巻。
この巻では、無事王宮研修学校に合格して、王子様直属の結界府に配属され、
そこでヒロインのミエルが活躍する様子が描かれてます。

初期のミエルのへっぽこさと比べて随分魔法が上手くなっいるその成長ぶりが○。
で、この巻で最終巻な訳ですが、作者の川瀬さんも後書きで書いてましたが、
全体的にストーリーの流れが駆け足気味だったような。
出てきたキャラとその活躍出来る場面の確保が出来ずに若干消化不良な展開に。
柱のコメントとかで色々キャラ設定が出てきているのに、
ほとんど使えず終いでお倉入りなのが勿体無いかも。
そもそもタイトルの「ラピスラズリの王冠」のお話が出て来たのも、
既に物語終盤差し掛かってから、と言うのが何とも。
まあ、その辺りのフォローはコミックスに書き下ろしがあるのでそちらで補完という事で。
と色々言ってますが実は、要領は悪いけど物凄く真面目でロマンチストな有力貴族のお坊ちゃまなセーグルと、
強気で努力一辺倒、けれど頑張っている勉強は万年2位(実際には書いてないけどそんな感じ)なロゼットの
カップリングがもう少し読みたかったから、だったりしますが。
2巻は特に主役2人のロマンスとかほとんどないし。
取り敢えず、この連載の間に描いてた読み切りがどれか連載になる事を祈りつつ。