「結界師」3巻 田辺イエロウ 少年サンデー ISBN:4091270638

サンデー新連載陣の3人目。ただし、こちらは既に売れ行き好調。
重版もかかってるみたいだし。無論1、2巻は初版で購入済み。
連載前の読みきりも毎週サンデーだけは買ってたのでチェック入れてました。
無論二重丸の評価で。さて…。
妖怪退治の専門家「結界師」の家系の生まれた主人公、墨村良守
大好きだったお隣の時音とも修行が始まってからはロクに会えなくなってしまう。
さらに、二つの家は元を辿れば同じ術の継承者の家。
当然両家の仲がよいはずもなく、引き離される始末。
しばらくして、妖怪退治をするようになったものの、
まだまだ幼い良守は納得出来る筈もなく…。
「何で俺がこんな目に」
と後ろ向きに過ごす日々が続く。
が、ふとした不注意から妖怪退治中にその大好きな時音に大怪我をさせてしまう。
そこから良守は、自分の大好きな幼なじみを傷つけてしまった事を後悔し、
二度と傷つけない事を誓い、大好きな幼なじみを守るために強くなる事を誓う……。
そして……、
中学生になった良守は時音と共に、今日も先祖代々守り続けた烏森の地で妖怪達を退治するのであった。
が、粗筋の妖怪バトルアクション、3巻目。
今巻は、後ろ向きな不健全少年だった良守が、
現在、どんな修行をしているのかを描いた「良守の日々」、
結界師」のお守役の妖怪斑尾の秘密を描いた「斑尾と鋼夜」、
普段は、無敵の優等生な時音の弱点とは?、の「黒い悪魔」3本立て。

主人公の良守クンの青臭さにニヤニヤしつつ、
年上クール系で和風黒髪ポニテ属性がポイント高い時音に萌え、
さらに、結界師の謎、妖怪に力を与える烏森の地、そして見え隠れする烏森の地を狙う敵の影。
とストーリーの謎も、引き出しが深そう。
かなり、設定が練りこまれているようなので読み応えがあります。
後書きの漫画見てるとその判断は違うでしょ、とツッコミたくなりますが、多分大丈夫かと……。
しかし、サンデーは安定してレベルが高い新人さんが出てくるのでヨイですねえ。
セーラー服が似合う地味めな和装美少女時音は、自分的にはかなりツボ。
そしてこの辺りはまだ詳しく過去話が展開されてませんが、
お父さん娘な辺りもよし。
金色のガッシュが終る頃にはサンデーの次の新人売れ筋作家一番手になってそうかも。
アニメ化まで行きそう、ってのも踏まえて。


続いてはマガジンから一冊。