「こわしや我聞」1巻 藤木俊 少年サンデー ISBN:4091271413

タイトルの通り、サンデー期待の新連載陣その一。
解体業者「工具楽屋」、普段はフツーのビルや家屋の解体業者、
が、その「本業」は何と政府や企業の秘密裏に「壊す」事…!
社長の一族に代々伝えられている「工具楽仙術」が、
どんな分厚い金庫の壁も、細菌兵器も、パワードスーツもぶっこわす!
痛快!仙術アクション!!

と言うのがこの漫画の表の顔。
裏の顔は、萌えのオンパレード。
まずは、女子高生秘書の國生さん。
冷静で有能なスーツ姿最高。
けど、たまにドジっ娘ぶりを披露する辺りはさらに萌え。
てか、そのスーツとドジっ娘の組み合わせは凶悪ですよ?
その上、密かに主人公の父親に恋心を抱いているっぽいのがもう。
お次は、技術部長の森永さん。
そのマッドサイエンティストぶりとメガネキャラの組み合わせは
定番キャラとも言えますが、注目したのはその二の腕。
バズーカぶっ放しつつタンクトップからモロ見えの細腕がエロいです。
とまあ、主人公の我聞さておき、萌えキャラを追っている訳ですが、
それも本筋の仙術アクションの部分がしっかりとしているから。
1巻の終わりでは敵対勢力の姿もチラホラしてるし、
雑誌の連載では、会社をついだばかりの新米社長のレベルアップが計られ、
ストーリーが盛り上がりつつあるし。
その他の社員さんのキャラ立ても悪くないです。
何より主人公の我聞は、割とヒネたキャラ立ての多いサンデー連載陣の中で、
逆にそういう部分がほぼゼロの真っ直ぐ体育会系な性格。
真っ直ぐ過ぎて他キャラとの掛け合いも気になるところだけれども、
その成長ぶりも気になるところ。要チェックで待て次巻。

「暗号名はBF」1巻 田中保佐奈 少年サンデー ISBN:4091271316

続いて、サンデー新連載陣期待の星第二弾。
一見してフツーの中学生の七海団、けれどもひとたび世界の危機が訪れれば、
国際諜報機関「ギャンビット」のスパイ「BF(ベビーフェイス)」として大活躍!?
けれど、大活躍出来るのは、謎の薬品「SOMA」を注射されて大人の姿になれる77分7秒だけ!!
「世界の危機」に「ギャンビット」で鍛えた体術と、
どんな女の人もひと目でオトす「誘う目(ザ・ルック)」を用いて今日も行く!

と言うアオリのこの漫画。
最初の数回は、だいたい↑の通りの展開でスパイ漫画やってました。
団がBFに変身してターゲットの女性キャラをオトして事件解決。
そこはかとなく「007」……みたいな感じで。
が、1巻の終わり辺りから少年漫画化が避けられなかったのか、
同じ「ギャンビット」で養成された同門のスパイ
「見切る目」のボガードが出てきた辺りから変わってきました。
本誌ではかなり熱血少年漫画展開してきましたし、
幼なじみキャラが出てきた辺りで萌え漫画としても芽が出てきましたし。
自覚のないタラシを追いかけるヒロインはかなりイイですな。
その同門スパイが出てくるはずの2巻目は買い必須で。

「結界師」3巻 田辺イエロウ 少年サンデー ISBN:4091270638

サンデー新連載陣の3人目。ただし、こちらは既に売れ行き好調。
重版もかかってるみたいだし。無論1、2巻は初版で購入済み。
連載前の読みきりも毎週サンデーだけは買ってたのでチェック入れてました。
無論二重丸の評価で。さて…。
妖怪退治の専門家「結界師」の家系の生まれた主人公、墨村良守
大好きだったお隣の時音とも修行が始まってからはロクに会えなくなってしまう。
さらに、二つの家は元を辿れば同じ術の継承者の家。
当然両家の仲がよいはずもなく、引き離される始末。
しばらくして、妖怪退治をするようになったものの、
まだまだ幼い良守は納得出来る筈もなく…。
「何で俺がこんな目に」
と後ろ向きに過ごす日々が続く。
が、ふとした不注意から妖怪退治中にその大好きな時音に大怪我をさせてしまう。
そこから良守は、自分の大好きな幼なじみを傷つけてしまった事を後悔し、
二度と傷つけない事を誓い、大好きな幼なじみを守るために強くなる事を誓う……。
そして……、
中学生になった良守は時音と共に、今日も先祖代々守り続けた烏森の地で妖怪達を退治するのであった。
が、粗筋の妖怪バトルアクション、3巻目。
今巻は、後ろ向きな不健全少年だった良守が、
現在、どんな修行をしているのかを描いた「良守の日々」、
結界師」のお守役の妖怪斑尾の秘密を描いた「斑尾と鋼夜」、
普段は、無敵の優等生な時音の弱点とは?、の「黒い悪魔」3本立て。

主人公の良守クンの青臭さにニヤニヤしつつ、
年上クール系で和風黒髪ポニテ属性がポイント高い時音に萌え、
さらに、結界師の謎、妖怪に力を与える烏森の地、そして見え隠れする烏森の地を狙う敵の影。
とストーリーの謎も、引き出しが深そう。
かなり、設定が練りこまれているようなので読み応えがあります。
後書きの漫画見てるとその判断は違うでしょ、とツッコミたくなりますが、多分大丈夫かと……。
しかし、サンデーは安定してレベルが高い新人さんが出てくるのでヨイですねえ。
セーラー服が似合う地味めな和装美少女時音は、自分的にはかなりツボ。
そしてこの辺りはまだ詳しく過去話が展開されてませんが、
お父さん娘な辺りもよし。
金色のガッシュが終る頃にはサンデーの次の新人売れ筋作家一番手になってそうかも。
アニメ化まで行きそう、ってのも踏まえて。


続いてはマガジンから一冊。

「School Rumble」5巻 小林尽 少年マガジン ISBN:4063633918

ネット上で大人気、なんとアニメ化も決定!?の5冊目。
さらに、限定の初版は裏のカバーのつくりが違うらしく、
その中身の萌えっぷりに限定版特攻した猛者も数知れず、とか。
最初は、ショートギャグなんでちょっと範囲外かなあ、と読んでなかったんですが、
いざ読み始めてみると、その勘違い突っ走りギャグとラブコメ路線の萌えぶりに、
本棚には全巻セットが。
世評では2、3巻辺りからの播磨との絡みで、沢近萌え派が増えてきてるらしいのですが、(多分)
個人的な押しカップルは花井と周防で。……くっつくまでに連載終わりそうかも。
もしくは前巻辺りからプッシュが始まった(ように見える)今鳥と一条ペア。
今鳥はさておき、一条の健気さが萌えプッシュ。
そしてギャグの締めには欠かせない勘違い王者対決、播磨&花井。
今巻の、以下反転↓
もちろんいつもの通り勘違いから始まった、教会での八雲争奪戦。
盛り上がりバトルをかなり激しく行なった後のフィニッシュブロー対決、
「播拳龍襲」VS「百花虎撃」
まで来たところで吹き出しました。
播磨と絡むと花井がすごい勢いで駄目キャラ化していくのがいいっす。
かと言って普段の出番も駄目キャラなのがさらに笑えるところ。
終了。
さて、次巻は体育祭編。
本誌の方ではかなり盛り上がっていたので、是非まとめて読みたい所。

「REC」2巻 花見沢Q太郎 サンデーGX ISBN:4091572421

前巻はエロゲ攻略サイト的に「星刻のかなた」原画と絡めての紹介だったけれど、
今回は青少年のエロ妄想掻き立て作家としてのご紹介。
どっちもあまり変わりませんか。そうですか。
さてこの漫画は、
社会人になって数年、入社した当初の夢と現実の落差に悩むサラリーマン松丸文彦と、
新人声優恩田赤との若干だけどオフィスラブ、青年と少女の成長物語。
1巻終わりの辺りで付き合い始めたばかりの二人に様々な試練が!

個人的なアタリは、田中さんが絡んだ「ミッション・インポッシブル」。
以下ネタバレ反転↓
タイトルもウケましたが見所は、
二人の仲を荒らしにきた田中さんを
彼女の余裕で追い払った赤が見せた鉄拳制裁と和解までの2P。
いい終わり方でした。赤の男前度up。
ネタバレ…ではないけれど、作者後書きの表紙のお話。
確かに1巻のあの帯の下には妄想を働かされたけど、
すると2巻の帯の下はスカートの下の神秘が!(違)
終了。
花Qの描くほのエロラブコメは萌えだなあ、と今回も思いつつ以下続巻待ち。
本誌もたまにチェック中。


就寝時間が近いので、この次で今日は打ち止め。

「天使のドッペルゲンガー」 天原ふおん ザ・花とゆめ ISBN:4592170806

表紙の内側の既刊紹介を見たら、「カタリアツメベ探訪談」以前が見事削れていてかなりショックっす。
花とゆめでも長年ファンを続ける作家さんの一人だけあって特に。
さてお話は、
死者を、その人の記憶を元に、鏡のように写す「影降」の力を持つ女の子と、
その力の通じない少年の出会いから始まる恋物語

「私の猫は王子様」当時から見ると対象年齢が上がりつつあるらしく、
キャラの内面描写をかなり暗めにとってあります。
まあ、「月の巫女」の設定上、ダークな描写が増えるのは仕方ないのかも。
そして、そのテのお話が個人的にツボ。よって無問題。
それと、「月の巫女」、「新月の者」、またその一族のバックラウンドが、
かなり作り込まれたようだったので、1巻で終らせないで、もうちょいお話を続けて欲しかったなあ。
カタリアツメベ探訪談」や他の短編もそうだけれども、
世界観の作りこみがすごい好みなので、長編で描いて欲しい、と思っているのですが。