「六ツ星きらり」 千世

攻略のCG・回想共に100%になったので、ここでちょっと感想まとめ。


メーカー
「千世」ソフトの第2弾。前作「十六夜れんか」の時には当たりを引いた!
と思い、今年の春頃から今回の新作「六ツ星きらり」をずっと追っかけているメーカーさんです。
主題歌で頭をやられ、体験版のボリュームに不安と期待を抱きながらのプレイ。


キャラクター・ストーリー
攻略可能総キャラ数は5人。1キャラのプレイ時間は8時間前後かと。
体験版の範囲までがほとんど共通ルート、その後は「とらハ」のように
ヒロイン事に追っかけをして、ラスト1〜2時間くらいが完全個別ルートですね。
最初から主人公に恋人がいる設定、という事で他キャラに転んだ時のヒロインすばるが
かなりおっそろしいストーカーになるとの噂がありましたが、
ジャンルの「和風天文ステキ部活ドタバタ合宿ハッピー青春ラブラブラブラブラブコメディ」の
通りにそこまでど修羅場が展開される訳でもなく、終始安定したラブコメ展開に沿ってキャラも
動いていたのでひと安心。
逆に言うと、ファンタジー・SF設定を振りまいてはいるものの、
そこへはきっちり踏み込んでいないので、ラブコメで終ってるのが残念。
まあ、「十六夜れんか」も極端な伝奇モノではなかった事から考えると、
それを求めるのはおかど違いだとは思いますが。
輝夜関連の設定はもうちょい続きが読みたかった…かな。
キャラの最萌えは慧で。ツンデレ…ではないかもしれないけれど、
物語開始時点と恋人同士になった後のギャップが素晴らし過ぎます。
後半はかなり堪能させてもらいました。
次点はすばる。自分のお話の時は成長物語で、他ヒロインの時は引き際でカッコよく、
且つ場合によっては某風ヒロインばりの○○○○をやらかします。
まあ、あそこまで怖いもんでもなく、全体的にコメディベースの為、ある種笑えたり。
輝夜と空は同着で、最後にほくと。
輝夜は年上の主人公を振り回し系キャラ(個人的なツボ)なのですが、
いかんせん、田口さんの描く可愛い系のCGで「絶世の美女」とか言われてもいまいちピンと来ず。あと個別ルートをもうちょっと盛り上げて欲しかったかも。
ほくとルートに出て来た設定を絡めてくれればなあ。
そして、空。
ドジ・ちっちゃい巨乳属性と初っ端からすばると激闘を繰り広げるパワフルさで、
某所では一番人気っぽかったのですが、個人的には個別ルートに入った途端ガクっときてリタイア。
あれはいきなり過ぎじゃないかと…。
終わりはまとまってはいましたけど、そこでくじけてしまったので、この位置に。
ほくとはいかんせん、電波キャラ+出番が少ないので、そこまで萌えられませんでした。
ただ、ほくとルート最後の方に若干の見せ場あり。少しほくとに傾きかけましたよ。
最後にサブキャラ関連。
主人公の悪友やらそのカップル、某妹、購買のお姉さん等などかなりの数のサブキャラが
いて、中にはおまけでお話を付けてくれるのか…?と思わせるキャラもいたので、
CG・回想が100%になった時には結構がっくりしました。ぐはぁ。
後は前作「十六夜れんか」と関連があったので、こーいうのが好きな人はニヤリとしましょう。
エロは数で押せ!型ですが、
内訳が通常イベントCGが56枚、エロCGが59枚、ディフォルメCGが17枚、回想数35、
1シーンの長さもそこそこあるし、全裸・半脱ぎと、両方抑えてますし、
和姦エロゲー的には割とお腹いっぱいな分量と質はあると思います。


システム
これは必要なものは全部揃ってるし、結構細かい所にも手を伸ばして作ってあるので、問題ないでしょう。
個人的に目新しかったのは、「非アクティブ時の動作」の設定かな?
攻略見ながらエロゲプレイなぞしてる時はゲームとサイトを行ったり来たりするので、
こういう時の設定が出来るのはありがたかったかも。
他のゲームだと、音が鳴りっぱなし、もしくは沈黙したまま、と選べなかったりするので。
サイティング、天体観測は小道具としてそこそこ使えてたと思います。
サイティングは単に好感度上昇だけで、他の選択肢と変わらないのかなあ、
と思いきや、対象キャラを寄せればその後のテキストが変わってキャラの反応を窺えたりして○。
天体観測は、「天文部の部活動」ってのをきっちり印象付けるのに役立ってましたし。
他のゲームとの比較は失礼だと思いますが、自分がやってたゲームで天文部所属、
ってのはきっちり使ってお話を進めてくれたのはなかったですし。



音楽・音声・演出
エロゲ関係でTWO-FIVEなら安定してますので以下略で。
音声は、サブヒロインのみならず、男キャラ、モブキャラまで手を抜かずに
全てのキャラに声が入ってたのは驚きました。
音声だけじゃないですけど、このゲームは全体的に作りが丁寧です。
演出関係。立ち絵キャラの動きは色々とコミカルに出来てて好印象。
ただ、一枚絵はフェードイン・アウトが多かったのでちょっと単調になってしまったかも。


まとめ
まさにタイトルに偽り無し。
「和風天文ステキ部活ドタバタ合宿ハッピー青春ラブラブラブラブラブコメディ」の
ジャンルタイトル通りかなりどっぷりとドタバタラブコメに浸かれます。
このジャンルが好きで、体験版をやってOKそうだったら是非どうぞ。