「ある日、爆弾がおちてきて」 古橋秀之 電撃文庫 ISBN:4840231826

電撃文庫では2003年の2月に出た「IX(ノウェム)」以来の古橋先生の新刊。
って事は2年と8ヶ月ぶりになりますな。
まあ、間に「斬魔大聖デモンベイン―機神胎動デモンベイン」「蟲忍-ムシニン-」とかが入ってますので、
実際にはそれ程でもないかもですね。
ともあれ久方ぶりの新刊は、「ボーイ・ミーツ・ガール」+時間SF。
時間がテーマになっているのに気付いたのは後書き読んだあとですが^^;;
青春物語は、こっ恥かしい位のラブコメ…ではなく物語のアクセント程度ですが、
この方がこの枠で書くとは思ってなかったので割と不意を打たれました。
あ、アクセントと言いましたが読了後の爽やかさは十分出てるかと。
まあ、短編なんでテーマの方が色濃く出てますし、安心して読める時間モノSFです。
「ボーイ・ミーツ・ガール」という括りでは、ラスト2話が良かったですね。
SF色が濃いのは表題作かな。
あと、SFでなくてホラーだけど、ネタが面白かった3話なんかも楽しかったです。
4話目は時間モノではあるけれど、好み的にはファンタジー色が強く読めました。
最後のオチもほのぼので、コレも好みですね。
5話目はちょっとトリッキーで、コメントが付け辛かったです。
と、以上短くですが各話コメントでした。
後書きにも出てますが、この方の作家生活10年目というのが、
きっかけになって出来てきたこのシリーズみたいです。
そういや、自分がライトノベルを読み始めてからも10年目だなあ。
あっという間の10年、と言うには色々あったような気もするけれど、
振り返ってみるとあんまり自分自身に変化が感じられないと言うのは^^;;
まあ、ラノベに関してはさらに10年経っても同じようなモノを読み続けているとは思いますが。
そういう性格なんで。